SYMPTOM男性の薄毛・抜け毛の症状 - 男性の脂漏(しろう)性脱毛症

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男性の脂漏性脱毛症について

SYMPTOM男性の脂漏性脱毛症について

脂漏性脱毛症は脂漏性皮膚炎が原因で起こると考えられている脱毛症です。この症状の場合は、頭皮が脂でギトギトしていたり、湿ったフケが出ることが特徴です。
脂漏性皮膚炎は皮脂が多い箇所に起こります。皮脂は本来、肌の乾燥を防いだり、頭皮の乾燥を潤す役割をしているのですが、その皮脂がなんらかの原因で過剰になると肌にトラブルを起こすことがあり、かゆみが出たり、炎症が起きて患部の肌が赤くなるなどの症状が出てきます。
頭皮の場合は、皮脂が過剰になることで皮脂が毛穴を塞ぎ、体内から外気への出口を失ってしまった毛穴は老廃物が排出されず、それが溜まってしまう結果、毛根が本来の働きができなくなっていきます。大量に出るフケによっても毛穴が塞がれてしまうこともあり、過剰な皮脂とフケのせいで毛穴に菌が増殖し、炎症を起こします。このような要因でダメージを受けた毛根はだんだんと弱っていき、やがて脱毛へとつながっていきます。

脂漏性脱毛症の初期症状

脂漏性脱毛症は、頭皮の皮脂がポイントとなります。皮脂は誰もが持っているものです。体調などに合わせ多少なりともその量は変化しますが、自分で気になるレベルになってきたら脂漏性脱毛症に注意しましょう。

  • 頭皮がなんとなく脂っぽい。
  • 頭がかゆい。
  • フケが普段より多く出るようになった。

初期の段階では、頭皮がなんとなく脂っぽいなど、普段では見過ごしてしまう程度の症状です。特に梅雨や夏の時期はじめじめとしているため、自分の身体の変化に気づきにくいのですが、そういう時期にこそ脂漏性脱毛症は起こりやすくなっています。梅雨時期は菌が増殖しやすく、頭皮に限らず肌トラブルが多くなる時期です。症状が初期の段階で頭皮環境を改善していくのが有効な手段ですので、頭皮に違和感を感じたらシャンプーの仕方を変えたり、医師に相談するなど早めに手を打ちましょう。
また脂漏性脱毛症はひこう性脱毛症とも似た症状ですので、症状を自分自身で判断するのにも注意が必要です。脂漏性は湿った頭皮やフケ、一方、ひこう性はカサカサとした乾燥した頭皮やフケが出ることが大きな違いです。フケや炎症といった、現れる症状は似ていますが、シャンプーの改善など症状によって対処の仕方が変わってきますので、適切な診断の下、対処していきましょう。

脂漏性脱毛症とAGAの違い

脂漏性脱毛症とAGAでは脱毛に至るメカニズムが根本的に違います。脂漏性の場合は主に、皮膚炎が元で毛穴や毛根がダメージを受け、脱毛に至ります。AGAの場合は、男性ホルモンが原因で起こります。男性ホルモンから変化したDHTという原因物質がヘアサイクルに影響を及ぼすことで、サイクルが乱れ、だんだんと脱毛が多くなってきます。
また、抜ける髪の毛にも違いが見られます。脂漏性脱毛症は比較的長い髪の毛が抜けます。一方、AGAの場合はまだ育ち切らない細く短い毛が抜けることが特徴です。

脂漏性脱毛症 AGA
原因 脂漏性皮膚炎が原因で起こると考えられています。 頭皮に大量のフケや炎症が起き、比較的長い髪の毛の脱毛が広範囲にわたって起こります。
症状 頭皮に大量のフケや炎症が起き、比較的長い髪の毛の脱毛が広範囲にわたって起こります。 細く短い毛の抜け毛が多くなります。脱毛の範囲は前頭部の生え際や頭頂部など局所的な症状から始まります。

CASE脂漏性脱毛症が進行すると

脂漏性脱毛症は早めの段階で適切な対処をすれば、治ることもあります。頭皮に違和感を感じたら早めに病院に行くか、シャンプーやシャンプーの仕方を変えるなどの対処を行いましょう。放っておくと頭皮環境はどんどん悪化し、抜け毛だけでなく、皮膚炎としてもつらい想いをすることになります。周りに与える印象も良くないので、抜け毛や頭皮に脂漏性脱毛症のような特徴がを見られたら早めに対処しましょう。

  • 初期

    頭皮がなんだか脂っぽい、頭がかゆい、最近フケが増えてきたという症状が起こります。頭皮に明らかなトラブルはない分、小さなサインに気づくことが大切です。この段階では、シャンプーを変えるなどのセルフケアで治る場合があります。

  • 中期

    中期になると明らかなフケや頭皮のかゆみが出てきます。抜け毛が出はじめて、脂っぽい抜け毛が目立つようになります。頭皮や髪の毛が脂っぽくなるので、見た目としてもあまりよくない印象を与えてしまいます。

  • 後期

    悪化してくると、頭皮の湿疹やかゆみはどんどんひどくなってきます。炎症を起こしていたり、ひっかき傷でできたかさぶたのようなものも目立ってきて、脱毛の本数も多くなります。頭皮環境が非常に良くない状態ですので、すぐに医師へ相談してください。

TREATMENT脂漏性脱毛症の治療法

脱毛に至る状況では頭皮環境がかなり悪化しているため、ステロイドで炎症を鎮めるなど、まずは頭皮環境を正常化していく治療を行っていきます。その後、皮脂をコントロールするためのビタミン剤の処方や、皮脂が過多にならないためのシャンプーの改善によって、正常な頭皮環境を作っていきます。

よく選ばれている治療法

ステロイド外用薬

炎症が悪化している場合には、まずステロイド外用薬で炎症を抑えていきます。ステロイドは炎症の程度によって、使う量や期間が適切でないと逆に悪化することもありますので、医師と相談した上で適切に使用していきましょう。またネットなどで調べているとステロイドの副作用について書かれていることがあります。使用に当たり、そうした副作用を心配される方もいますが、専門医は症状によってステロイド薬の強弱を調整しますので、安心して使用していってください。ひどい炎症には薬でのケアが有効です。

ビタミン剤の処方

脂漏性脱毛症は皮脂の過剰分泌が原因となっているので、それをコントロールするためにビタミンB2、B6を処方することもあります。ビタミン群は脂質の代謝や分解などに関わっている栄養素です。これらが不足することで、皮脂がうまく分泌、または分解ができなくなり、分泌過剰につながっていきます。また、ビタミンB6は皮脂を抑え、炎症を抑える働きもあります。

シャンプーの改善

使用するシャンプーやシャンプーの仕方を改善していきます。頭皮の皮脂過剰はそもそもシャンプーの仕方が悪い場合もあります。洗い残しが多いと残った皮脂に菌が増殖して、頭皮環境の悪化や炎症の原因になります。毎日綺麗に洗うことや、場合によってはこまめにシャンプーするのもいいでしょう。頭皮を清潔に保つことを心がけましょう。
また最近のシャンプーは低刺激のものもあり、洗浄力が弱いため皮脂の洗い残しにつながる場合があるので、シャンプーの選び方にも気を配る必要があります。菌の増殖に関しては、抗真菌成分(ミコナゾール硝酸塩)を配合したシャンプーもありますので、医師と相談してそのようなシャンプーを使用するのもいいでしょう。

脂漏性脱毛症は普段の生活を見直すことで改善する余地がたくさんあります。原因となる皮脂の過剰分泌は、実はまだその原因がはっきりとはわかっていません。しかし、ホルモンバランスの乱れや脂質の摂りすぎ、頭皮環境の悪化など、密接に関わっているであろう原因は多くあります。これらは日常の生活が深く関わっていますので、毎日の積み重ねで、状態が変化することも大いにあります。脂漏性脱毛症の初期の症状においては、次のようなことを見直すことで治る可能性もありますので、日常の生活をもう一度見直してみましょう。

日常生活でできること
  • 生活習慣の改善 皮脂の分泌量は日常の生活に密接に関わっています。睡眠をしっかり取り、運動を適度にし、ストレスにも気を付けていきましょう。
  • 食生活 皮脂が大敵となるので、脂っこい食べ物の摂りすぎには注意しましょう。またビタミン群は皮脂のコントロールを助けます。
  • シャンプー 適切でないシャンプーの仕方やシャンプー選びが頭皮環境を悪化させます。正しいシャンプーを心がけましょう。

脂漏性脱毛症を再発させないために

脂漏性脱毛症は、頭皮環境の悪化が原因で起こります。脱毛するほどの頭皮の皮脂は、分泌異常がかなり進んでいます。この段階ではおおよそ自身の頭皮の異変に気付いているはずです。そうなる前に医師に相談し、皮脂をコントロールする方法と炎症への対処を医師に委ねましょう。
また皮脂の分泌過剰の原因は、日常の生活に潜んでいる可能性があります。自分では見えないホルモンバランスの乱れなども、生活習慣やストレスといった日常の生活の一部が積み重なって引き起こされており、自分で改善できる余地がある領域です。症状をもたらす身体の異変は、内側からの何らかのサインです。サインを見過ごさず、日常を見直すきっかけとして捉えていくことで再発の防止につながります。

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