フォリックス(Follics)は高い発毛効果があるミノキシジルを高濃度に配合した外用育毛剤です。日本ではリアップという育毛剤がミノキシジルを含む一般医薬品として有名ですが、フォリックスはアメリカのSapphire Healthcare (サファイアヘルスケア)社が製造している海外の医薬品です。海外の育毛剤は、日本の医薬品にはない高濃度のミノキシジルを配合しているのが特徴で、発毛効果が高いと多くの方に利用されています。海外の育毛剤というと、以前はポラリスシリーズという育毛剤が有名でした。しかし、ポラリスシリーズが販売終了となり、その代わりとして主流となっているのがフォリックスシリーズです。フォリックスにはいくつかの種類があり、それぞれミノキシジルの濃度や配合されている成分が異なっています。大西皮フ科ではフォリックスシリーズの中でも、ミノキシジルを15%含む「フォリックスFR-15」を処方しています。
フォリックスシリーズはミノキシジルという発毛効果のある成分を主成分とする育毛剤です。内服薬としてのミノキシジルも存在しますが、外用育毛剤では直接その成分を頭皮に届けられるというのが特徴です。ミノキシジルは血管拡張効果があり、血管を広げ、血流を促進させることで髪に必要な栄養素を届けやすくします。髪の毛も身体と同じく、栄養素がないと健康維持や成長ができません。また血流が滞っていると、栄養素を効率よく髪に運ぶことができません。血流を促進し、効果的に栄養素を髪に運ぶのがミノキシジルの効果なのです。
この育毛剤のシリーズでもうひとつ特徴的なのが、リポスフィアテクノロジーという技術を採用している点です。リポスフィアテクノロジーは頭皮への浸透効率を高めるために開発された技術で、フォリックスは育毛剤の中でもこの技術を採用している数少ない医薬品です。この技術は有効成分をミクロのカプセル形状に揃えることで、人間の肌細胞に近づけ、浸透力を高める働きがあります。これまでミノキシジルを含む外用薬は、頭皮への浸透力に不安があり、有効成分を持ちつつも、うまくその成分を毛根の奥深くまで運べずにいました。しかし、リポスフィアテクノロジーが開発されたことにより、有効成分を効率的に毛根に届け、その本来持つ効果を発揮できるようになりました。また頭皮は、頭頂部や前頭部など箇所によって頭皮の厚さが異なり、育毛剤の浸透力にばらつきがありました。その点でもリポスフィアテクノロジーは、あらゆる部分の毛根に有効成分を浸透させることができ、効果的な治療を可能にしました。
発毛を促進する効果がある成分です。日本皮膚科学会が発表した2017年版の診療ガイドラインにおいて、アデノシンはフィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルに次いで発毛効果があるBランクの成分として認められています。髪が退行期へ向かうのを抑制し、成長期の期間を伸ばす効果があります。
プロキャピルはAGAを進行させる原因物質であるDHTの働きを抑える効果があり、頭皮の血流もアップさせる効果があります。プロシアニジンB2はリンゴポリフェノールの一種で、髪のヘアサイクルを休止期から成長期へよみがえらせる効果が臨床実験で実証されています。こうした成分の他にも、フォリックスには髪の成長に必要なさまざまな有効成分が配合されています。
ミノキシジルを含む育毛剤は、長期的な使用によって本来の改善効果が期待できます。早くて3か月程度、平均ではそれ以降の4か月~6か月程度で効果を実感する人が多くなってきます。このように効果が出るのにある程度時間がかかるのは、AGAによって乱れたヘアサイクルを取り戻すのに相応の時間がかかるためです。髪の毛は2年から6年かけて成長するため、薬による治療にも長いスパンがかかります。短期間で効果が出ないからと言って、途中で使用をやめてしまわないようにしましょう。
フォリックスは1日2回、朝と夜の使用が基本となります。1回につき1cc(5プッシュ)を使用しましょう。AGAやFAGAは常に進行しています。他の治療薬でその進行を遅らせながら、フォリックスなどの育毛剤で発毛を促進させてあげることで治療が効果的なものになります。そのためには、なるべく有効成分が体内に存在するようにしてあげなければいけません。適切な容量を、決まった時間に使用することで、1日にわたって効果を得ることができます。忘れないためには、習慣づけることが大切です。朝と夜の使用を習慣化していきましょう。
フォリックスは他の治療薬と併用しても問題のない育毛剤です。シリーズの中でもフォリックスFR-15にはAGAの進行を抑える成分は配合されていないので、フォリックスに含まれるミノキシジルの成分で発毛を促進しながら、プロペシアなどの内服薬でAGAの進行を遅らせるという双方向での治療が効果的です。同じAGAの治療薬でもそれぞれに作用する箇所や役割が違うので、問題のない範囲で併用していくと効果的な治療を行うことができます。
主成分とするミノキシジルによって引き起こされる副作用で代表的なのが、頭皮のかぶれやかゆみです。これは血行促進効果による影響などが原因と考えられますが、明確な原因は未だわかっていません。このような副作用はかぶれやかゆみと言えど、重要な身体の反応ですので、症状が現れた際はすぐに医師に相談しましょう。そうしたミノキシジルの治療薬の中で、フォリックスは頭皮トラブルが比較的起こりにくくなっています。それはリポスフィアテクノロジーにより有効成分が奥深くまで浸透するため、成分が頭皮に残留する可能性が低いためです。また頭皮トラブルを引き起こす可能性のあるプロピレングリコールを使用していないことも、その理由に挙げられます。ミノキシジルを主成分とする育毛剤の中でも比較的安全に使用できる治療薬と言えるでしょう。
フォリックスシリーズはいくつか種類があり、多くのものが男性専用の育毛剤となってますので、女性の使用には注意が必要です。シリーズ内には、AGAの進行を遅らせるフィナステリドという成分を含むものがあり、フィナステリドは女性の服用を禁止されている成分ですので、使用しないようにしましょう。しかし、フォリックスFR02は女性でも使用できる男女兼用の医薬品ですので、女性がフォリックスを使用を希望する際はFR02を使用しましょう。
フォリックスを使用しはじめた初期の頃に、髪の毛が多く抜けることがあります。こうした初期脱毛はミノキシジルなどの有効成分が適切に効いている証拠です。それまで乱れていたヘアサイクルが有効成分によって正常な状態に戻る過程で、次に生えてくる髪の毛のために弱っていた毛が抜け落ちていくのです。正常なヘアサイクルになるための準備段階ととらえ、焦らず落ち着いて使用していきましょう。
ミノキシジルを配合した国内医薬品のリアップは、ミノキシジルを最大5%配合したものが販売されています。それほど価格の差がない中で、ミノキシジルの含有量は大きく異なりますので、より効果を実感したい方はフォリックスを使用するといいでしょう。
フォリックスFR-15 | 1か月分 9,900円前後 |
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