ロゲインはミノキシジルを主成分とする外用育毛剤です。ミノキシジルを配合した医薬品については日本ではリアップが有名ですが、ロゲインはリアップと同様の5%のミノキシジルを配合し、且つリアップより安価に販売されている医薬品です。さらにリアップよりも長い歴史を持っており、これまでの長きにわたる販売で実績を残しています。ロゲインはアメリカの有名製薬会社・ファイザー社によって開発され、1980年より販売が開始されました。海外の医薬品ですが、これまでの実績と大手の製薬会社による製造のため、安全性において信頼できる育毛剤だと言えるでしょう。主成分であるミノキシジルはその高い発毛効果が認められ、現在多くの育毛剤や治療薬に使われている成分ですが、ロゲインは世界で初めてミノキシジルを配合した育毛剤として販売されたことでも有名です。
ロゲインの有効成分であるミノキシジルは、大きく分けて2つの効果があります。まず、1つ目が血管を拡張させ、発毛を促す効果です。髪の毛が成長するためには、身体と同様に栄養素が必要です。そうした栄養素は血流によって体内をめぐり、毛根に送られます。しかし、この時に血流が滞っているとうまく栄養素が運ばれず、髪の毛の正常な成長が妨げられてしまいます。そうした状態を改善するため、ミノキシジルにより血管を拡張させ、栄養素が効率よく運ばれる状態をつくり、発毛を促進します。
もう1つの効果は、毛髪の成長信号をだす毛乳頭細胞に働きかけ、発毛を促すという効果です。ミノキシジルの刺激によりヘアサイクルの成長時期が伸びたり、毛乳頭細胞自体を増やすという効果があり、発毛が促進されるというわけです。
このようにロゲインが主成分とするミノキシジルは高い発毛効果を持っています。日本皮膚科学会が示した2017年度版の診療ガイドラインにおいても、最高ランクであるAランクに認められています。Aランクは「行うよう強く勧める」とされる治療薬で、ミノキシジルの他にはプロペシアの主成分であるフィナステリドとサガーロなどに含まれるデュタステリドのみです。臨床実験によると、ミノキシジル5%を長期にわたって投与し、4週間ごとに評価をしていったところ、使用し始めてからおよそ4か月で8割程度の人に軽度のものも含む改善が見られ、およそ半年が経過した時点では9割以上の人に改善が見られたというデータがあります。効果の出る程度は個人差がありますが、ミノキシジルの高い効果が分かるデータとなっています。
ロゲインの使用は1日2回、1ccを頭皮に塗りましょう。付属のスポイトで適量を計ることができますので、スポイトで薬を吸い、頭皮に塗布していきます。その後は頭皮をマッサージをしながら、擦り込むようにすると効果的です。あまり強い刺激を頭皮に与えると傷ついてしまうため、優しく行っていきましょう。塗布後は自然乾燥させます。有効成分を浸透させるために、ドライヤーで乾かさないようにしましょう。
効果の継続時間の目安は12時間です。12時間程度の間隔をおいて、朝と夕方に定期的に塗布しましょう。髪の毛は常に成長しています。その働きを助けられるよう、有効成分が頭皮に常にあることが大切です。忘れてしまうと発毛が持続的に促されなくなってしまうので、それを防ぐためにも塗布を習慣化させていくと良いでしょう。
AGAは健康的なヘアサイクルが乱れることによって起こります。髪の毛の成長期が短くなり、休止期に入る毛が多くなって薄毛になっていきます。発毛を促すことも大切ですが、こうしたAGAにより乱れたヘアサイクルを正常に近づけてあげることも重要です。AGAの治療薬と言ってもそれぞれに効果や役割が異なり、ロゲインのような発毛を促進する役割の薬もあれば、乱れたヘアサイクルを元に戻すことが主な働きの治療薬があります。それがプロペシアやサガーロといった薬で、これらの治療薬はAGAを引き起こすDHTという男性ホルモンに作用し、AGAの進行を遅らせます。治療薬それぞれに作用の仕方と役割が違うので、それらをうまく組み合わせて使用していくことで効果的な治療を行うことができます。症状によって適切な組み合わせがありますので、医師の判断の下、併用を行っていくといいでしょう。併用の仕方によってはリスクを伴いますので、勝手な判断で使用しないようにしてください。
AGAの治療に当たっては、普段の生活を改善していくことも大切です。まずは、食生活。ミノキシジルは血流を促進させて発毛を促します。血流を促すことによって、より多くの髪に必要な栄養素を毛根へ届けます。しかし、その栄養素がしっかり摂取されていないと毛根へは届けられません。髪に必要なタンパク質や亜鉛、ビタミンなどをはじめとしてバランスのいい食事を心がけましょう。ストレスは血流を滞らせるため、栄養素が毛根へ運ばれにくくなってしまいます。ストレスを溜めないよう定期的に発散させることが大切です。また睡眠も髪の成長にとって必要な時間です。睡眠時間がしっかりと確保できない場合は質に配慮するといいでしょう。
ミノキシジルの外用薬の副作用発現率はそれほど高くないと言われています。しかし、ゼロではないので考慮に入れておく必要があります。副作用として代表的なものが頭皮のかゆみや発疹です。ミノキシジルの作用により頭皮に刺激が与えられるため、このような症状が出る可能性があります。特に頭皮トラブルを抱えている方の使用は症状を悪化させる恐れがあるので、医師に相談してから使用しましょう。
ミノキシジルは元々、血圧を下げるために開発された医薬品で、血管を拡張させ、血圧を下げる働きがあります。元々血圧の低い方や持病をお持ちの方には、必要以上の血圧の低下をもたらしてしまう可能性があります。もし使用している最中に頭痛やめまいを感じた場合は、必ず使用を中止してください。
5%の濃度を持つロゲインは男性用となっています。女性が使用する場合は女性用のロゲインがありますので、そちらを使用しましょう。女性向けのものは男性用の5%に対し、ミノキシジル濃度が2%となっています。これは女性が濃度の高いものを使用すると多毛症になってしまう可能性があったり、ホルモンへの影響が懸念されるためです。AGAとFAGAは発症のメカニズムが違うことにより、治療方法も異なりますので、それを念頭に置き、安全に治療を進めていきましょう。
ロゲインを使い始めて数週間経つ頃に抜け毛が多くなることがあります。これはミノキシジルの作用による初期脱毛であり、平均的には1か月ほど続きます。この時点で焦って使用をやめてしまう人もいますが、効果が出てきている証拠なのでやめないようにしましょう。ヘアサイクルが正常に戻りつつあり、AGAで弱く細くなっていた毛が、新しく生まれてくる毛に押し出されることによって脱毛が起こります。慎重に経過を見ていきましょう。
ロゲインと同じ5%のミノキシジルを含む日本の育毛剤・リアップは1か月分で7500円程度するので、ロゲインの方が比較的安価に手に入れることができます。個人輸入代行などで手に入れられるロゲインは製品自体が偽物であったり、含有されている成分が異なる場合がありますので、信頼できる医師の下で処方してもらいましょう。
ロゲイン(ミノキシジル5%) ロゲインは「ミノキシジル」を主成分とする外用育毛剤です。ロゲインは1980年より世界で初めてミノキシジルを配合した育毛剤としてアメリカから販売されたことでも有名です。 | 1ヶ月分 6,600円(税込) |
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