女性も悩む薄毛の問題 / FAGA
40代を過ぎたあたりから、髪にハリやコシがなくなったり、ボリューム感が無くなったり、
髪の毛が細くなって抜け毛が増えたりして悩んでいませんか?
このような症状がある方は、もしかしたらFAGAになっているかもしれません。
薄毛は男性特有の悩みだと思われがちですが、
実は女性がなるFAGAで悩んでいる方も増えているのです。
今回は、FAGAになる原因や、AGAとの違い、FAGAに効く治療薬などについてご紹介します。
男性だけじゃない薄毛の悩み
薄毛は男性だけの悩みだと思っていませんか?
実は、最近は薄毛で悩む女性も増えているため、もはや薄毛は男性だけの悩みではないのです。
女性特有の薄毛は、FAGAと呼び、分け目を中心として、
少しずつ広範囲に薄毛が進行します。
男性の薄毛のように、頭頂部のつむじ部分だけや、生え際のM字部分だけ薄くなることは少ないです。
しかし、一度FAGAを発症して、放置しているとどんどん進行が進みます。
健康な髪の毛でも1日に50本~100本は自然に抜けますが、もし150本以上の状態が続いたり、
髪1本1本が細くなって、ボリュームがなくなった気がしたりする場合は、FAGAを疑いましょう。
FAGAの原因
FAGAになる原因は、以下の5つがあります。
・加齢現象
・ホルモンバランス
・ストレス
・生活習慣
・頭皮環境
加齢現象
女性ホルモンのエストロゲンは、
髪の毛の成長を促進したり、
成長期を持続させたりする働きを持っています。
また、エストロゲンが体内でコラーゲン生成の促進をすることで、
髪の毛にハリやコシが生まれるのですが、
加齢によって女性ホルモンが減少すると、これらの働きが弱まります。
エストロゲンの減少が目立ってくるのは40代を過ぎたあたりです。
更年期の女性に薄毛の悩みが多いのは、このような理由からです。
また、女性ホルモンが急激に減ってしまうと、逆に男性ホルモンが増えてしまいます。
AGAの原因でもある、男性ホルモンのテストステロンが影響して、
髪の成長サイクルを阻害して、薄毛や抜け毛が引き起こされてしまうのです。
ホルモンバランス
女性が薄毛になるのは、血流不全だけでなく、
女性ホルモンのバランスが崩れるのが原因と考えられています。
他にも、遺伝の影響もあります。
睡眠不足や喫煙、
過激なダイエットもホルモンバランスを乱す原因です。
ストレス
強いストレスを受けすぎると、血管が収縮した状態が続き、血行不良に陥ります。
その結果、健康な髪の毛を育てるために必要な栄養が十分に届かなくなります。
また、消化器官の機能低下や不眠症などがプラスされると、
ますます髪の成長に良くない環境を作ってしまうことになるのです。
生活習慣
ビタミンやミネラルと言った髪の毛の生成に必須の栄養素が、
日々の食生活で十分に摂取できないことがあります。
過度な飲酒や喫煙も薄毛になる原因です。
また、無理なダイエットで栄養不足になって、薄毛を引き起こすことも。
頭皮環境
髪の毛は毛細血管から栄養が補給されて成長しますが、
血流が悪い状態だと成長が遅くなり、髪の毛が抜けやすくなってしまうのです。
また、異常な皮脂分泌は毛穴を詰まらせたり、
炎症を起こしたりして、髪の成長の邪魔をします。
FAGAとAGAの違い
男性の薄毛のことをAGAと呼ぶのは、定着しつつあるため、
聞いたことがある方も多いでしょう。
一方、女性が薄毛になることを女性のAGAと呼ぶこともありますが、
正確には男性と女性の薄毛では別物だと考えられています。
男性がなるAGAの正式名はAndrogenetic Alopecia(男性型脱毛症)ですが、
一方の女性がなる薄毛の正式名称は
Female Androgenetic Alopecia(女性男性型脱毛症)と言います。
女性の薄毛のことはFAGAと呼ばれますが、AGAとFAGAは別の病気だと考えられているのです。
AGAとFAGAは、どちらも抜け毛が増えて薄毛になるため同じように感じるかもしれませんが、
実は症状が全然異なります。
AGAは、頭頂部や前頭部を中心に薄くなり、
O字ハゲやM字ハゲ、U字ハゲなどが主な薄毛の症状で、
見た目にも薄毛がはっきりとわかります。
一方のFAGAは、女性ホルモンの減少でホルモンバランスが乱れて、
頭部の広範囲が薄毛になるびまん性脱毛症です。
そのため、男性のように地肌がはっきりと見えるほど薄毛になることは少なく、
髪が少しずつ細くなって、本数が減って薄毛になります。
FAGAの治療薬
一度薄毛になると、髪の毛が生えるまでに時間がかかります。
健康な髪の毛を取り戻そうと思うと、日々の健康管理に気を付けながら、
治療薬などで治療をしていくのが一般的です。
プロペシアやサガ―ロ、ミノキシジル、フィナステリドなどのAGAに効く発毛薬などは、
たくさん商品があるため、見聞きしたことがあるかもしれません。
しかし、FAGAの治療薬は数が少ないため、販売もあまりされていないのです。
だからと言って、AGAの治療薬を使うのはおすすめできません。
AGAとFAGAは治療の方法が違い、
男性が使う治療薬には女性が服用しても効果がないだけでなく、
副作用を起こしかねないものまであるのです。
同じ薄毛だからと自己判断で治療薬を服用しないようにしましょう。
女性はFAGA用に作られた治療薬で治療をしてくださいね。
それでは、女性におすすめのFAGAの治療薬を2種類ご紹介します。
パントガール
パントガールは、FAGAと、ダメージを受けた髪の毛にとても有効的な内服薬です。
発毛や育毛、健康な髪の毛を作るために必要な、
たんぱく質とアミノ酸、ビタミンB群の特別な組み合わせの栄養成分が処方されていて、
髪の毛に届けてくれます。
朝・昼・晩に1回1カプセル、1日に3カプセルを服用します。
最低でも3ヶ月、
美しい髪の毛を保つなら6ヶ月から12ヵ月ほど服用を続けるのがおすすめです。
【料金】1箱90カプセル入り:13,200円(税込)
ヴィヴィスカルプロフェッショナル
ヴィヴィスカルプロフェッショナルは、
弱った髪の毛に栄養を与えて、
内側からサポートして健康な髪の毛を育ててくれる育毛サプリメント。
発売から全世界で500万個以上の売り上げがあり、
アメリカの女性の間で人気を集めている売り上げ第1位の商品です。
ヴィヴィスカル(Viviscal)とは、独自の特許を取得している有効成分である、
高濃度の海洋性たんぱく質複合体であるAmino Mar Cを配合した栄養補助食品です。
健康的な髪の毛に成長するように促進し、
強化してくれるビオチンやリンゴ抽出物も配合されています。
1日2回、1錠服用することで、6ヶ月ほどかけて効果を発揮していきます。
ほとんどの方が、3~4ヵ月ほどで変化に気付くことが多いです。
【料金】1箱60錠 16,500円(税込)
当院では、パントガールとヴィヴィスカルプロフェッショナル以外にも、
ミノキシジルを配合した育毛剤や、薄毛に悩む方のために開発された
ヘアケアシリーズ(シャンプー・コンディショナー・ローション・HG リライズ錠)も用意しております。
FAGAでお悩みの方は当院へ
女性がなるFAGAは、AGAのように一部が薄毛になってはっきりと地肌が見えるようなことはありません。
少しずつ髪の毛が細くなって、本数が減り、全体的に薄くなっていくので、
気付くのが遅れてしまいがちです。
抜け毛が増えたり、髪のボリュームがなくなった気がしても、
自分がFAGAになっているかどうかの判断は難しいもの。
もし薄毛に悩んでいるなら、早めに専門医に受診するのがおすすめです。
FAGAは、男性に比べて、しっかりとケアすれば、落ち着く場合があります。
健康な髪の毛を育てるためにも、生活習慣の見直しも同時に行いましょう。
当院では、患者様一人ひとりに合った治療法を提案しています。
一人で悩まずに、まずは一度当院にご相談ください。
【ご予約はコチラから】
https://www.onishiskinclinic.com/reservation/index.html
- 監修
大西 勝 院長
医療法人 大美会 大西皮フ科形成外科医院
国立香川医科大学医学部卒業後、京都大学付属病院形成外科、大阪赤十字病院形成外科、社会保険広島市民病院、 角谷整形外科病院、冨士森形成外科医院を経て、平成9年より大西皮フ科形成外科医院を開業。